形成外科が担当する治療
唇のできもの・ほくろ
口唇周囲のほくろ(色素細胞性母斑)
生まれつきあることもあれば(先天性色素性母斑)大人になってから発生することもあります。
盛り上がって目立ってきてから受診されることが多いのですが、盛り上がったものは原則的に手術で切除します。(レーザーはとりきれずに再発することがあり、傷痕も目立つことがあるのでお勧めしません。)
大江橋クリニックでは可能であれば丸くくり抜いて巾着縫合します。
大きさにもよりますが、時間の経過とともにほとんど目立たない傷痕になります。
イボや表皮嚢腫など唇の皮膚面のできもの
基本的には皮膚のできものはホクロと同様に形なりに全切除、皮下のできものは小さな切開からくり抜き切除を行ないます。
腫れたり痛みのある場合は、まず抗生剤内服などで炎症を抑えてから治療法を判断します。
大きな傷はきれいに治りにくい場所なので、できるだけ小さく形なりに切除します。
傷の形や大きさによっては、長期間のテーピングをお勧めすることがあります。
粘液嚢腫、静脈湖など口の中のできもの
通常は粘膜面を切開して、くり抜き切除を行ないます。
治りやすく感染も起こしにくいですが、術後しばらくは食事に注意してください。
傷がすぐ治り、縫った糸が粘膜の中に埋もれてしまうことがあるので、糸の先を長く残します
手術直後は少し出血しますが、すぐに止血しますので通常は心配ありません
口唇周囲の傷痕
唇の瘢痕拘縮
唇裂の手術後や外傷後で、唇の組織が不足したり傷痕がひきつれて、口が十分に閉じなかったり開口障害が残った場合などは、健康保険で手術することができます。
症状によっては美容と見なされることもありますので、まずは医師と十分ご相談下さい。
唇の外傷後の傷痕・色素沈着
転倒してできた擦り傷の中にアスファルトの粉などが残り、青黒い刺青のようになったものは、外傷性色素沈着症(または外傷性刺青)といいます。
レーザー治療のよい適応で、健康保険の適応があります。繰り返す事によりほぼ完全に取り除くことができます。