部位別まとめページ 3 詳しくは右のサムネイル画像をクリック!
瞼のたるみは重瞼部の皮膚を切り取るのがベスト
眼瞼下垂を伴う場合は、この上で述べた「眼瞼下垂症手術」を行うべきですが、眼瞼挙筋の異常がなく皮膚だけのたるみのために目が開けにくい、いわゆる「眼瞼皮膚弛緩症」の場合は、上眼瞼の皮膚を二重の位置で一定幅で切り取る手術をお勧めします。
いわゆる眉下切開(眉毛の生え際直下で皮膚を切り取る方法)はお勧めしません。また、皮膚を切り取る幅は初回は控えめにした方が早く自然な感じに戻れます。
たるみ取り手術は自費の美容手術の中ではそれほど高額ではなく、費用対効果も高いと思います。
一度で一生分、と欲張って数センチの皮膚を一度に切除した場合、かなり印象が変わり自分の顔に慣れるのに時間がかかります。また、術後は表情筋の動きが変わり眉の位置が下がるなど顔面全体に変化が出ますので、腫れが引くのを待って前回不満足であった部分を再度切除する方がきめ細かな改善が望めます。
もちろん一度で自然な感じになることが多いので、必ず再手術が必要なわけではありません。
眉下切開がふさわしくない理由
もちろん患者さんの症状によっては眉下でも改善が見込まれる場合があり、そうした場合はむしろこちらからお勧めすることもあります。しかし、現在の流行には違和感を覚えます。
眉下切開は二重の感じが変わらないとか自然であるとか言われることがありますが、これは全くの誤りです。皮膚切除は改善すべき場所から離れたところを切るほど、切除量も多くなり思った通りの結果を出すのが難しくなります。
縫合の上手い下手とは無関係に、体質(というか皮膚の性状)によって傷跡が不自然になります。
また皮膚の緊張の程度によって自然では生じない縦じわや赤みなどが生じ、修正が非常に困難になります。