瞼のたるみは皮膚を切り取るのがベスト
どのラインでどう切るかがポイント
伸びた皮膚を縮める事は可能か
瞼の皮膚は人体で一番薄い皮膚。引っ張れば簡単に伸びます。
瞼の皮膚の縦径は、思春期頃は最大で25ミリ程度ですが、高齢者では40ミリを超える事が少なくありません。
数十年の間に、実に60%以上も伸びた事になります。
伸びた皮膚はレーザーなどで加熱してもあまり縮みません。
※ サーマクール・アイが引き締めに効果的と言われますが、当院での治療実績がないため判断は控えさせていただきます。
伸びた分だけ切り取る事が、現時点での最良の解決法と考えております。
眉下切開は、高齢の女性にのみ適応があると考えます
多くの場合化粧をしなければ隠せない傷が残ります
インターネットで術後写真を検索してみる事をお勧めします。
ほとんどの眉下切開の症例写真にはっきりとした傷痕が見て取れます。
稀に非常にきれいに治ったとしても、多少の不自然さは否めません。
※ 傷痕は見えないほどきれいに治るから心配ない、と言われ他院で手術を受けた患者さんから相談を受けることがあります。
二重のラインで皮膚を切るのが自然です
自然な二重のラインとは
二重のラインは、眼瞼挙筋腱膜の端が皮膚まで伸び、筋肉が縮むとき皮膚を奥に引き込む事で生まれます。
従って、その位置を見つけ、そこから外れないように切開する事で自然な切開ラインが生まれます。
通常、この生まれつきの二重のラインは、眼輪筋の瞼板前部と眼窩部を分けるように走っていて、その上下で皮膚の厚さがやや異なり、色もよく見ると違っています。細い血管がラインに沿って走っていることもあり、人によっては白っぽい筋になっていたり、そのラインに平行して小さな毛穴が並んでいたりします。
多くの日本人の場合、瞼の中央付近で計ると、睫毛の生え際から7ミリ程度のところにラインがあります。
重瞼ラインを広めにとりたい場合、9ミリ程度まで広めにとることは可能です。
※ 白人など違う人種の場合、より高い位置にある事が多いようですが、数値で示せる程経験がありません。