フィラー注入によるしわの治療

浅いシワ、目の周りなどの皮膚の薄い場所には、レーザーの方が向いています。
やや皮膚の硬い部分や、ある程度ボリュームが必要なへこみの盛り上げには、ヒアルロン酸が効果を発揮します。当院ではシワの直下に注射して皮膚を硬くするよりは3次元的な立体感の復元を優先する方が効果的と考えています。

イメージ写真:新緑

※ コラーゲン注射は現在行なっていません。
再開については検討中です。

いずれも深く刻まれて指で皮膚を引っ張っても消えないものは、一度に解消することは難しく、浅くなっても線は残ります。無理に大量注入すると、シワの原因となっている毛穴から漏れ出してきてしまいます。こうした場合はしばらく期間を開けて、何度か追加することにより徐々に浅くしていきます。
ただし、深い眉間の縦皺はフィラー単独では消すことが難しく、くっきりしているものは手術でシワ自体を切除して平らに縫う方が目立たないことがあります。

法令線は人により凹みの程度が様々ですが、もともと誰にでもある生理的な凹みなので全くなくなるような大量注入はむしろ不自然です。
左右差や角度の方が気になるという方も多く、様子を見ながら少しずつ改善することでご満足いただけることがあります。

口角が下がったように見える凹みは実は口角を引き上げる筋肉の付着部の凹みなので、凹んだ部分だけに注入してもなかなか改善しません。口角自体をやや硬く板状に膨らませることで改善を図ります。

マリオネットラインと言われる顎にかけての凹みは、改善するためにはやや多い量が必要で、一度に解消しようとする場合通常1本(1ml)では難しいことがあります。しかし、無理せず様子を見ながら期間を開けて追加していくことで、徐々に目立たなくなるような注入法を選ぶこともできます。

フィラー注入によるボリュームアップ

目の下のいわゆるクマの中には、眼輪筋の衰えによるシワや凹みで目の下が黒く見えるものも含まれています。軽度のものはいわゆる眼輪筋の筋トレが効果的です。
目の縁の眼輪筋の衰えは涙袋の消失として現れてきます。本格的にはたるみ取り手術の一環として眼輪筋を引き上げる手術が効果的ですが、ダウンタイムも長く費用もかかります。
このような場合、涙袋の部分をフイラーでボリュームアップすると手軽に即効性のある改善ができるため、タレントをはじめ多くの人がこうした治療を受けています。

唇は年齢と共にボリュームが減り、特にリップラインの縁(ホワイトロール)がはっきりしなくなって、口紅が滲んだりすることもあります。
このような場合、縁に沿って鋭角的に唇を盛り上げ、ホワイトロールを強調すると弾力のある瑞々しい感じが出せます。

目と目の間の鼻筋を少しボリュームアップすると、鼻筋が通った印象だけでなく、皮膚が少し引っ張られて蒙古襞が減少し、目頭切開したような効果を出すことができます。

年齢で少し鼻に横じわが入ったり、眉間が少し痩せたりした場合、眉の間を少し盛り上げて若さを出したり、上でも述べた眉間の縦皺を減少させたりできます。

フィラー注入による凹みの治療

特にご要望が多いのはにきび痕の凹みです。ただしにきび痕は毛穴の周囲が深く凹んでクレーター状になっているばかりではなく、場所によっては皮膚の奥で毛穴が複数繋がりあって洞窟状になっていたり、深くまで癒着して盛り上げに抵抗する場合もあり、簡単にはいきません。

クレーター状のにきび痕などは小さくくり抜いてしまった方がきれいになることがあります。浅く盆状に凹んだ傷などが良い適応で、縫合の際段違いになって治ったような傷は、基本的には縫い直しの方が結果は良いようです。

大きな水疱瘡の痕など直径も凹みも大きいものは、手術で切り取ってしまった方がきれいになります。なだらかな凹みでなく、凹み際が鋭く落ち窪んでいる、いわゆるクレーター型の傷は注入だけではうまく平らにならず、辺縁がドーナツ型に盛り上がる場合もあります。
そうした場合は、今度は盛り上がった場所をレーザーで削り取るなどの治療が必要となり、思ったより治るまでに時間もかかり周辺まで広い傷になることがあります。

小さく浅い凹みの場合、注入量は0.1mlほどで済むため、費用がもったいない気もしますが、手術することを考えると注射だけで済む方が楽ですし、余った液を気になる法令線に、などという使い方もできます。

美容手術、形成外科手術などを受けて、手術あとが大部分は目立たなくなったものの、一部に凹みが残ってしまうことがあります。ホクロを取ったあと、ピアス穴を閉じたあとなどが代表的です。
再手術するほどの大きさではなく、ほんの少し凹みが盛り上がってくれたら、という場合に、フィラーで修正できることがあります。

0.1mlほどで済むため、費用がもったいない気もしますが、再手術の負担を考えると注射だけで済む方が楽ですし、余った液を気になる法令線に、などという使い方もできます。