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大阪市北区医師会


レーザーのお話

美容レーザー治療(院長が担当します)

▶ 黒子・しみなどのレーザー治療についてはこのページにまとめてあります原則として,診察の上、別途お時間を予約させていただきます。

▶ レーザー治療について

治療内容をご説明し、同意書をお渡ししてご署名をいただきます。同意書には通常、治療日時、治療部位と治療費をあらかじめ記入します。
レーザーの種類によっては「麻酔シール」を事前に治療部位に貼り付ける必要があります。麻酔の効果が現れるのに約1時間かかるため、治療開始時間の1時間前においでいただく必要があります。

レーザー治療の適応がない部位・症状については、その都度説明いたします。

レーザー治療の詳細は、それぞれのページを参照してください

ほくろ、いぼ、盛り上がってきたしみなどは、皮膚を削りとるレーザーが必要になります。

通常は CO2レーザー を使用します。

※ ほくろをレーザーでとりたい → こちらをご覧下さい。
※ 費用等については→ こちら。 イボについても同じページをご覧下さい。


盛り上がりのないシミや薄いソバカスなどをとるには、色素のみに反応して皮膚に傷を残さないタイプのレーザーを用います。

通常は Qスイッチ式ルビーレーザー を用いて治療します。

※ 費用については→ こちらを参照してください。


赤あざや毛細血管拡張、血管腫などの赤い色を治療するには、専用の色素レーザーを使用します。当院では、シナジーという2種の波長を連続して照射するタイプのレーザーを使用します。

シナジー:色素レーザー + YAGレーザー

※ 日本国内で発売されているシナジー「J」はYAGレーザーが搭載されておらず、当院で使用しているものとは異なります。

※ 美肌レーザーコースLaserリミックスなどレーザーコースの詳細は→ こちらのページをご覧下さい。


フラクショナルレーザーの一つであるアファームは、加齢による皮膚のタルミや毛穴の開きなどを引き締めるために用いますが、手術後の傷跡治療やニキビ痕治療などにも適応があります。

詳しくはアファームのページをご覧下さい。

他のフラクショナルレーザーに比べ、光老化の生じやすい肌の表面に近い部分を効率的に引き締める特性があります。

ここにあげたレーザー治療に関しては、通常の診察時間内に治療を行ないます。

予約時間においでになると、レーザー室または美容待合室にご案内します。
お化粧を落としていただき、しばらくお待ち下さい。

その他のレーザー治療など

青あざ(太田母斑、異所性蒙古斑など)、茶あざ(扁平母斑など)などは健康保険の適用をやめましたが、
治療費は保険が利かない場合でも決して高くありません。ご相談下さい。

▶︎ 主にシナジーとアファームを使用した複合レーザー治療  レーザーリミックス については

▶︎ レーザーとイオン導入などを組み合わせた複合治療  大江橋マジック については

初診日に自費初診料5,500円、治療日に自費再診料(または美容指導料)2,200円がレーザー治療費とは別にかかります。

レーザー脱毛についてはエステ等による不適切な治療や、医学的に見て間違った説明が広く流布されており、誤解を防ぎ正しく治療を受けていただくために、事前に時間をかけて原理や効果について説明させていただいております。

 

肝斑、雀卵斑(そばかす)、肌のくすみ・小じわ

目の下のくま

いわゆる目の下のくまには、様々な疾患が隠れていることがあります。医師によってはこれらを「影くま」「乾燥くま」などと様々な名前を付けて説明していることもありますが、正式な医学用語でない為にどのような病態を指しているかはっきりしないこともあります。

青あざ(太田母斑)
あざは生まれつきだけでなく、思春期から生じることもあります。意外と肝斑と混同されているかたが多いです。
筋肉(眼輪筋)のたるみ
くっきり深いくまは、根治的になおすなら手術がオススメです。様々な方法がありますが、保険適応ではないため美容外科手術となります。浅いくまならいわゆる筋トレ(フェイスニング、フェイササイズなどと呼ばれるもの)やレーザー治療の適応です。
血流障害(眼輪筋周辺の血流の鬱滞)
主にレーザーで治療しています。ホットパックなどが有効な方もあり、症状によりご相談しています。
色素沈着(皮膚炎などの後に炎症性に黒くなってきた場合です)
内服治療、イオン導入、レーザー治療などを行っています。内服治療が効果的です。
茶アザ(扁平母斑)
レーザー治療や飲み薬やイオン導入などの治療があります。レーザー治療は保険がききますが、制限も多い為詳しくご説明します。濃さ、出方などによって治療方法をかえています。
皮膚のタルミ
少しの皮膚だけのタルミであれば、引き締めレーザー(アファームなど)による治療の適応ですが、皮膚がかなり余っている方は手術で切り取っています。
筋肉の緩みが合併しているかたは、手術をお話ししています。
肝斑
飲み薬、レーザー治療、イオン導入など治療は様々ですが、ステージによって使い分けが必要になります。

肌の色の変化のご相談

外傷後の刺青

ケガをした痕に、黒や青色の線状に色が残ることがあります。
茶色の色素沈着のみであれば、内服治療などが効果的ですが、ケガをした皮膚や皮膚の下の部分に砂やアスファルトの粉、タールなどの異物が残ったまま皮膚がはってしまったときなどに起こります。

キズが目立つようなら形成外科手術で治すことも選択肢の一つになります。部位によっては、キズを修正して異物ごと皮膚を切りとり、縫いなおしてしまった方がキレイになおることがあります。
色のみの治療をご希望であれば、レーザーを使って治療をすることもできます。この場合、保険適応になる可能性もあります。
キズをみてご相談いたします。

蒙古斑

おしり以外の青あざは、顔を除き異所性蒙古斑であることが多いです。

おしりの蒙古斑は大人になる前にほとんど(大人になるまでに97%程度)消えてしまいますが、他の場所にでているものは、自然に消えることは少ないとされています。

赤ちゃんの間にレーザー治療を開始すると、数回の治療でかなり薄くできます。
うまくいくと、ほぼ見えなくなります。

レーザー治療は、赤ちゃんのときほど効果がたかくなりますが、
2歳から3歳をすぎると、大人と効果は変わらなくなります。

どの子どもも、押さえつけられることをとてもいやがります。レーザー光を避けるために目隠しをすれば怖がります。
赤ちゃんであれば、抱いてあやしてあげながらレーザー治療をすることができますが、2歳を過ぎると、お医者さんが嫌いになっていることが多く、暴れてしまい、レーザーを照射することが、難しくなります。

ですから2歳から小学生までくらいの子どもは、治療に際して全身麻酔が必要になることがあります。

これは、痛みを軽減するためでなく、主に暴れるからです。
なので、赤ちゃんの間に治療を済ませてしまう方が多いです。
もちろん大人も治療できます。
最近は痛みをコントロールする方法が多数あり、さほど痛みなく治療できます。

難治性ニキビ

レチノイド・ハイドロキノン

ハイドロキノン

院長がハイドロキノンを実際に治療に使っていたのは20年ほど前です。
ブームになる10年ほど前のことでした。手作りでクリームを作っていましたが、濃度を高めると刺激症状が出てくるため、使いにくいものでした。

院長によると、その当時の京都大学皮膚科教授であった今村先生が、
「えー。そんなもん。使って大丈夫か?」とおっしゃったのを覚えているとのこと。

もともとハイドロキノンは戦後、漂白剤としてほくろの色も取れると出回ったものです。
ですが、日本人の肌に使うと、白斑になったりというトラブルが多く見られました。
ちょうど現在話題になっているロドデノールのような被害もでていました。

細胞毒性があってメラニン細胞を障害したため白斑になる人が続発し、当時の厚生省が一旦禁止した成分です。
その後当分は、「まともな」皮膚科はハイドロキノンに手を出さないといわれていた薬品です。

ハイドロキノンは、細胞毒性があって、高濃度にしづらく使いにくいのです。
また高濃度にすると刺激性が出てきて赤くなる人が出てきます。

一時は使用したこともありましたが、大江橋クリニックでは現在のところ取り扱わないことにしています。
最近化粧品会社などが関与して研究が進み、安全性も徐々に高められていますので、状況によってはまた使い始めるかもしれません。

2000年頃には化粧品業界の要望で、化粧品にもハイドロキノンを混ぜることが禁止されなくなりました。ただし当初は化粧品に入れてよいのは1パーセントまででした。

そうすると、あまり効果が無く、より効果を求める人は外国製の4パーセントの化粧品を求める人多くなりました。

美容も流行もブームはめぐるのだと思わずにはいられません。

その他の方法は?

以上を鑑みると、色を取るべき治療でかえって赤い色をつけてしまうのも何やら解せないことのように思います。

また、シミはそんなまどろっこしい事をしなくてもレーザーで取れるというのが見解です。

大江橋クリニックではレーザー治療に軸足を置いています。

外用剤で生じた赤みはとても頑固でなかなか治りにくいことが多いようですが、これもレーザーにより効果的に治療できています。

以下は美容皮膚科のページに移す予定です

スキントラブル、スキンケアのご相談

スキントラブル

敏感肌。以前は肉眼的に問題がなければ、治療に導くことの難しかった分野です。
ですが、計測機能の精密化により、一見、肉眼的には正常に見える皮膚が必ずしも正常とは言えず、組織検査をしてみると炎症細胞がみられたり、炎症性の物質が検出されたり、生体計測により異常を計測することができるようになってきました。

今まで、敏感肌として医療の分野に入れず、もっぱら化粧品など民間療法にゆだねられていた分野が、新たに注目されつつあります。

大江橋クリニックでは、この敏感肌に開院当時から着目し、敏感肌の治療にメディカルエステやレーザー治療などを取り入れてきました。

今は、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方にメディカルエステ、レーザー治療、ケミカルピーリングなどを取り入れています。
敏感肌やアトピー性皮膚炎の方にメディカルエステやレーザーやケミカルピーリングをすることはとても注意を必要としますが、
私は敏感肌だから・・・アトピー性皮膚炎だから・・・
と美容をあきらめる必要はありませんし、美容目的でなくても、赤みや色素沈着や敏感肌を落ち着かせる治療方法の一端として利用していただいています。

敏感肌やアトピー性皮膚炎のお肌ケアはとても難航します。
ある人は大丈夫な物が私にはダメであったり、個人差が激しく、なかなかそこに法則性が見いだせないためです。
前回良かった物が今回はダメであることもしばしばです。

お互いによくお話しあうこと、そこから何かの糸口が見いだせることが多いです。
固定観念や他の人の体験談にとらわれず、じっくり自分のお肌に向き合うことがとても大事です。

きれいに居続ける人の秘訣は?

私は、正確な情報をつかんでいること(理論と照らし合わせ、何が正しいか判断できること)と、
早めの治療を心がけている方が多いこと(少し気になる程度で治療を始めていること)だと考えています。

たとえば、最近の40代ターゲットの雑誌には、 シミやクスミなどを何日で”薄く”するか?といった治療が報告されています。
ですが、本当に雑誌の情報を実行している人も、 そして、そんな治療で満足している人も、現在は、ほぼ存在しないと思います。

ご存じの通り、シミもクスミもメイクで隠れるくらい薄くなっても、必ずこれらはまた再発します。
しかも、長年のとり切れていないシミやクスミが、 きっちり取りきらずに、長くおいていると、取りにくくなってきます。

治療を最後まですませてしまうこと。
それがコストの面でも、かなりリーズナブルにすみ、 気分的にも、随分と気楽になれると、ほとんどの人が知っているはずです。

もしも、雑誌の情報に踊らされそうになった友達がいたら。
あなたなら、彼女に教えてあげるはずです。
「レーザーなら一発で治るわよ。一回で治しきってしまった方が得だし楽よ。」

こういった情報を、お友達同士や家族で交換しあい、気になるところを指摘しあって治療しているので、
正しい情報に基づいて正しく早めの治療ができることではないでしょうか?

もし、残念ながらそういったお友達や家族に恵まれていないなら。
そういうあなたは、信頼できる美容外科医や美容皮膚科医を味方につけるとよいでしょう。

はっきり、「こうしたほうがいい。」
「こういった治療はしたほうがいいが、あの治療は医学的根拠がなく、効果的ではないためやめたほうがいい。」
ときちんとアドバイスしてくれる、かかりつけ医師をもつことが、 本当は、あなたをキレイに導く一番の近道なのです。

美容皮膚科はあなたの気持ちが相手にうまく伝えるお手伝いをするところです

大江橋クリニックの美容皮膚科のモットーです。
このモットーに共感していただいた方に数多くお話してきました。

相手の気持ちをくみ取りながら他人と共存する社会で生きていく私たちにとって、顔はとても重要な働きを担っています。
ですが、親からもらった顔が好きで好きでたまらないとても幸運な人ってどのくらいいるのでしょうか?
自分の顔を好きで好きでたまらない人は世界でどのくらいのいるのでしょうか?

もし、好きならば益々魅力的になるように。
もし、嫌いならば、自分の顔を好きになるために、
自分の気になるところを一つ一つ、治療しませんか?

毛穴、フェイスライン、目の形、唇の形、すべてのパーツが すべて完璧なラインを持ち、形を持つ人は、ほとんどいません。
自分に自信をつける手段は様々です。

スキンケア診察では、表情筋の使い方から毎日のお手入れの仕方を、
そしてメイク方法、レーザー治療、手術、内服治療などなどを、お望みに合わせて追加していけます。

うまく気持ちが伝わるお手伝いをさせていただけたらと思っています。

肌が黄色くなったり、ごわごわして化粧水が入りにくい感じ

お肌が触るとかたい感じになったり、化粧水がはいりにくい感じになったり、 黄色っぽくくすんだ感じ、ゴワゴワした感じ。 家庭用のエステ機器ではうまくリカバリーできにくいことが多いです。 角質はうまくターンオーバーできなくなると、固まってしまい、黄色い肌になります。 硫酸化したケラチンが、うまく還元できないために、接着したままになり、加水分解できなくなるからだと言われています。 古い角質細胞を剥がれやすくするために、触った感じが固くなります。 よって、スチームを当てても当ててもお肌が柔らかくならないのです。 さて、加水分解をすすめるためにはいくつかの治療方法があります。 状態によりますが、主に、ピーリング、レーザーで治療ができますが、スキンケアの方法を見直すことも一つの方法です。

白粉の起源

肌を白く見せるための白粉にまつわる最初の記載は、紀元前アッシリアで、軍人が白粉を刷いたという記録に始まるようです。
古代エジプトでは、肌を白く見せるために白粉をはいたのではない言うのが有力的な説です。
ツタンカーメンの時代になっても、香油を塗ったつやつやした肌が尊ばれ、 白よりも赤に肌の色を変える、肌を明るく見せることに重きがおかれていたと考えられています。

ヨーロッパでの肌を白く見せるための白粉の記載は、古代ギリシャ時代からです。
古代ローマ時代にも、白粉はつかわれていました。
上流階級は高価な鉛白を使った化粧をほどこし、安価なチョークの白粉は使わなかったようです。
その後、キリスト教の影響で、一時公然と化粧をすることができなくなり、顔に塗るという行為が廃れたとされていますが、 中世くらいに、白粉の記載が再び見られるようになります。
貴婦人たちは、白粉や紅や羊の脂で顔を白く赤く化粧をしたと記録されています。
この時代には、脱毛用の練り粉があったと伝えられています。
その後、白粉の需要は、説教師やモラリストの渋い顔をよそ目にどんどん増え続けます。
「最近は絵画の制作がとんと少なくなった。なぜなら女性が白粉を使いすぎるので、絵画に使う顔料にも事欠くようになったためだ。」 という記載が残されています。
マリーアントワネットの時代には、白さを強調する白粉が大流行します。
白い肌は特権階級のものであり、神聖さを出すためのものでもあり、天然痘などの跡形を隠すためのものであり、
または疲労した顔を他人に見せることは、はしたないことだという考えのもと、かなり厚塗りであったようです。

アジアでの白粉の記載は、中国、前漢時代に「女は顔、首、肩に白粉を刷いた」との記載が残されているそうです。
たいする日本では、白粉の記載はずっと後になります。

日本製の白粉が登場するのは、ずっと遅れた持統天皇六年、
僧、観成が日本で初めての鉛白粉をつくり、褒美を得た記録が残っています。
平安時代には白肌を尊ぶ意識が高まり、その美的感覚は、幕末までつづきます。
公の席では男性も白粉をしようしていたようです。
庶民が白粉を手にするのは、江戸時代です。世界で初めて庶民向けの化粧品店が開かれたのは、なんと日本だったとか。
ですが、イザベラバードによると、日本人の化粧は、理解しがたい化粧方法だったようです。

庶民の手を経て、長い経験の歴史を経て、日本のメイク方法は、洗練されていきます。
今では世界からも注目の的です。
時代も環境も変わります。
松下幸之助のお陰で、蛍光灯が一般家庭にも普及し、物を夜でもまじまじとみることができるようになりました。
それにつれて、私たちの生活も、暗い宮廷や御所の奥で、昼間も日の射さない室内や、ろうそくの光に照らされた室内にいて、 キレイにみえればよい、という時代は終わりました。

日中は明るい日の光の元で、夜は明るい蛍光灯に照らされて、顔やアラを隠す扇子も付け黒子もなく、 相手までの距離数十センチという至近距離の生活を送っています。
10年以上前なら、ファンデーションが、現代の扇子や付け黒子の働きをしていました。
ですが、ファンデーションは、どんなに高性能であっても、お肌のつや感を奪ってしまいます。
また、つけていることが見た目にすぐに分かり、隠したい地肌が透けて見えてしまいます。
お肌のつや感は光の反射で生まれます。
ラメをいれたりパールを入れたり細工をしても、素肌と同じ反射率にはなりません。

ノーファンデ女子という言葉が流行しています。
いかにファンデーションを塗らない、あるいは薄くして肌の質感をキレイにみせるか?という特集が雑誌には組まれています。
私たちは、ファンデーションにも頼らなくてよい時代に生きています。
白い肌が一番であるという認識も、今では変化しつつあります。
ファンデーションで、昔のように肌を隠さなくても治療ができるようになりました。
「テクスチャー」を気にするヨーロッパにならい、テクスチャーを最近は気にかける方が多くなっています。
美容はブームがあります。
白い肌はレーザーで手に入ります。
その事実が広く浸透したことは、私たちにとって、とてもうれしいことです。
白い肌を希望する方のもつ、肌の白さが、10年前と比べて、明らかにただ白いだけでない透明感をもつ白肌になってきています。
美肌レーザーの浸透年齢が、ここ10年でぐっと引き下がってきたためかと思います。
10年前の美肌レーザーは、おばさまになったらするものと言った感覚があり、おばさまの専有物でした。
若い方達にも、簡単に白い肌が手に入るようになったため、人の心は、テクスチャーに心が向きはじめたのかもしれません。
あるいは、世界が狭くなったため、表情を隠してしまう日本的コミュニケーションから、 表情を大事にする海外的なコミュニケーションに変化するにあたり、塗りこむ化粧方法は不都合になったためかもしれません。

透明感

「膚如凝脂(はだぎょうしのごとし)」という一行が詩経に残っています。
詩経は、紀元前1千年紀の書籍とされていますので、 中国では、周の時代には、白い肌に対する美意識が存在したことが伺えます。
日本でも白い肌は、美を表す表現に多く書き残されています。
白い肌に対する美意識は、大陸から伝わり、平安時代、貴族たちによって国風美の基礎が作り上げられたそうです。
源氏物語、紫式部日記からの引用です。
(紫の顔に対する描写)白く美しげに、透きたるやうに見ゆる
(式部のおもとの描写)色いと白くにほひて、顔ぞいとこまかによしばめる。
もともと、貴族は御簾に囲まれた生活をしていたので、日焼けはしなかったと思われますが、 透明感の記載はここかしこに見受けられます。
少なくとも、これらより、平安時代には、透明感のある白い肌が好まれていたと推察できます。
現代から、いにしえの白肌をおもうとき、テレビや漫画にでてくるような、 壁のように厚塗りした真っ白な顔を思い浮かべがちですが、 むしろ透明感に重きが置かれていたのではないかと考えられています。
実際に、当時の白粉を再現してつけた実験にも、 ぼってりとした今で言うマットな肌でなく、薄ぼんやりと白く見えるかな?と思えるような付き方だったと記載されています。
長い間、関西には御所がありました。
そのためか、庶民まで肌を大切に整える習慣が早くから始まっていたのだそうです。
情報の伝達が遅い時代には、県が違えばもう他国です。風習も何も、全く違ったことでしょう。
美はエレガンスに深く結びついているため、御所の近くにいれば、情報は早くに庶民に広まったものと思われます。
そのためか、現代においても、京都とネーミングのつく化粧品や化粧グッズは飛ぶように今でも売れるのだそうです。
反対に、「富士山の見える国に美人無し」と昔の人は言ったそうです。もちろん、現代ではそういうことはないと思いますが。
水の問題ではなさそうです。
富士山麓の水、信州の南アルプス天然水として売り出されています。
富士山の近くの県の紫外線照射量は、他府県に比べて多いことが知られています。

美しいと感じる顔

いにしえ学びをしてみると、美女の文献は世界に数多く残されています。

中国の楊貴妃は、
天性の美は自然と捨て置かれず、ある日選ばれて皇帝の側に上がった。
視線をめぐらせて微笑めば百の媚態が生まれる。これには後宮の美女の化粧顔も色あせて見えるほどだ。
春まだ寒いころ、華清池の温泉を賜った。温泉の水は滑らかに白い肌を洗う。
侍女が助け起こすとなよやかで力ない。こうして晴れて皇帝の寵愛を受けたのであった。
やわらかな髪、花のような顔、歩みにつれて金のかんざしが揺れる。芙蓉模様のとばりは暖かく、春の宵を過ごす。
髪は・・・
腰は・・・
顔は・・・
肌は・・・と事細かに形容されています。

ヨーロッパでも同じように事細かに形容がされています。
13世紀のフランスの物語の中にも、
可憐な巻き毛の金髪の乙女。
青い目は笑みをたたえ、その顔立ちはみるも麗しい。
唇は真夏のバラやサクランボよりも鮮やかに赤く、歯は白く小さく、固い乳房は服の下に並んだ二つの丸い木の実を彷彿とさせる。
華奢な腰は、両の手を回せるほど細い。
その肌はこの美しい乙女が通りすがりに踏んだひな菊がひどく黒ずんで見えるほど白かった。
(オーカサンとニコレート)とあり、想像も含まれた、かなり直接的な形容になっています。

対する、日本の美人の形容の記載を探してみると、
麗美しき嬢子、
その顔容麗美し、
その容姿甚麗し、
其の容姿端正
御かたちすぐれ給へる
眉のけざたかになりたるもうつくしくう清らなり
などと、美に対する、顔の造作、姿形に対する具体的な形容はみられません。
絵巻物にもその傾向は見て取れ、貴族の顔は、引目鉤鼻という一律の顔で表現されています。
この形式は、浮世絵にも同じ特徴を見いだすことができ、明治にまで引き継がれた様式だと思われます。

では逆に、形容を細かくする描写する場合をあげると、
源氏物語の末摘花の一説には、
うちつぎてあなかたと見ゆるものは御鼻なりけり、ふと目ぞとまる普賢菩薩の乗り物と覚ゆ、
あさましう高くのびらかに、先の方すこし垂りて、色づきたること殊の他にうたてあり
などと、色、形をきっちりと細かく分析し、かつ普賢菩薩さんが乗ってるみたいな
などどちょっとチクリとイケズな部分も取り混ぜて描写されています。
絵巻物でも、同じことが言えます。
容貌が醜と判断された人物や階級が下層の人物は、こと写実的に滑稽に描かれています。
これらより、美は一つのカテゴリーに分類されるのに対し、 平均から外れた顔や体つきは、言葉でも絵でも、こと写実的に描写されていることがわかります。
つまり日本では、美は様式化し、醜は写実具体化する習性があるのではないかと分析されています。

日本特有のこの、美を細かに形容しない独特の表現方法は、現代にも言えそうです。
きれいな人を 「きれいな人」 「美人の奥様」 「かわいい方」とはいうものの、 どこか特徴が強い顔は、そこを論って表現しがちです。

では、美のカテゴリーに入るためには、 ある程度の平均化したカテゴリーに入っていることが求められるのではないかと思います。
日本人は平均からはずれた特徴を個性とは認識しないと考えて良さそうです。
これが、形成外科を他国よりも、より早くに発展させた日本の特徴かもしれません。
これはイギリスにも共通する特徴で、あまり知られていませんが、イギリスは、実は形成外科の概念をつくり、 形成外科を最も早く発展させた国です。

正面顔が一番大事にかんじるわけ

次いで、お教えいただいところによると、日本人は、少し斜めか、真っ正面の顔に関心が高く、 横顔に対しての関心がかなり薄く、かつ感じ入るところが少ないのだそうです。
中高(なかだか)とは、顔の立体性を表す言葉で、ほどよく鼻が高い顔をさし、平安時代には美を表現する言葉として使われていたそうです。
中高の顔は、江戸時代に入ってからも、美の基準として浸透していたそうです。 好色一代男にも、「口びるそって中高なるかおにて」という記述をみることができます。
この中高は、欧米人のような立体感ではなく、鼻筋が通った顔という意味で使われていたそうです。
その反対を示す言葉としては、 「ぐるり高」、「中ひく」、「中びく」というそうですが、「ふらそこ」というのが現代にも通用する言葉のようです。
真砂屋お峰にも、三条西家のお姫様の顔の表現に、 「色は白いが鼻の低い、江戸ならさしづめ”ふらそこ”というあだ名のつきそうな不器量もの」と記載されています。
(例えばガラスの牛乳瓶の底のように、真ん中がへこんでいるという表現です。) 思うと、中高の顔であれば、現代にも通用する顔だと思われます。
ですが、こんなにも長い時代にわたり、中高がもてはやされたにもかかわらず、 日本の絵画には、横顔を描いた絵はほとんど見あたらないそうです。
平安時代の絵巻物も浮世絵も、少し斜め前から見た絵がほとんどで、 日本の絵画で、横顔を描いた絵画を検索すると、 ほとんどが、鼻根が描かれていなかったり、目が顔のそとにあるかのように描かれていたり、 輪郭は横でも、顔の造作は正面向きに描かれていたりと、不自然な絵画しか残っていないそうです。
考えてみると、日本人の正面顔から少し斜め顔を好む現象は、現代にも続きます。
選挙プランナーによると、横顔の選挙ポスターにはほとんど採用されないのだとのこと。
浮世絵のように少し斜め前からの顔か、真っ正面の顔に関心が持たれる傾向は、現代にも続いているようです。
長い美意識の歴史がそこにはあったようです。

効果のある治療をリーズナブルに

こちらも、美容皮膚科のモットーです。
すべてに低コスト化が進みつつあります。

車 部品をつくっている会社の社長さんのお話によると、 「今までは、1000回負荷に耐えられる部品をつくるなら、1200回は負荷に耐えられる部品をオー ダーされていたのに、 数年前は、1001回耐えられればいいとなった。それでも危ぶんでいたのに、 今は900回負荷に耐えられる部品ならいいというオー ダーに変わってきている。
エンジンを以前は一番安い車に積んでいた物を今は二番目に安い車、二番目に安い車に乗せていたエンジンを3番目に安い車と、 どんど ん下げて使うようにオーダーされるようになった。
日本製品が長持ちするというのは神話になってしまうかもしれませんね。」 とのこと。家電や携帯電話にも同 じ事が言えるそうです。

新機種を期限付きで次々に発表しなければならないので、負荷をかける時間が少なくなったりと、 低コスト=全てよしと言うわけには、いかないようです。
安さにひかれて、その分、効果は期待しないという治療は寂しいものです。
美容の品質は今まで通りに、大江橋クリニックの美容は価格以上の物をご提供しています。 ご期待ください。

がんばらない美容治療を

やはり、美容の骨頂は、「何もしていないのに、私キレイなの。」という感じではないでしょうか?
キレイを頑張ると、どうしても焦燥感や悲壮感といったイヤなオーラをまとってしまいがちです。
人に「頑張れ」と言う言葉は、言われた側にプレッシャーを与えることもあるというのが理由で 最近はあまり耳にしなくなった言葉です。
この、「頑張る」は多分仏教用語の「我を張る」が語源だと思います。 仏教では、苦悩を生み出すことと成り、望ましくない状態を指すとされています。

美容はお小遣いでできる範囲で、気楽に、継続するものです。
おぎゃーと生まれ落ちたときから加齢は始まります。
それに抗うものですから長距離マラソンとおなじです。
大江橋クリニックでは、こうお話ししています。
カジノで賭けてもいいなと思える金額程度の美容を、コツコツ毎月続けてみてください。
その積み重ねはきっとあなたに変化をもたらします。と。

こういったお悩みにも対応できます 顔や目の下をむくませないレーザー治療

顔がむくませない美容治療があるって知らない人が意外に多いのにご相談が多いのです。
顔をむくませる要因はリンパ液。
例えば、朝起きたら目の周りがむくむのは、寝ている間はまばたきをしないからです。
まばたきすると目の周りはリンパ液のポンプのような働きをしてくれるので、時間が経つとむくみが少なくなります。
お顔にも同じ事が言えます。
朝むくむのは、組織がむくみやすい状態のままケアされていないから。
「寝転んでも崩れない顔つくり」をしています。
「どんな風に寝転んでも崩れない顔」はあなたの武器の一つです。
起きぬけもキレイな顔のあなたでおすごしください。

< 編集中 >