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皮膚科疾患解説
〜 about Dermatologic Diseases 〜

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皮膚科で扱う疾患の解説

簡単に概略のみを述べています。疾患によっては例外もあります。
詳しくは診察時にご相談下さい。
メール相談は行なっておりません。


皮膚科で扱う疾患の解説

ほとんどの皮膚炎は塗り薬と内服薬で治療しますが、外科的な処置や皮膚をこすったり切り取ったりする検査が必要な場合もあります。

最もありふれた皮膚疾患であり、非常に広範囲の病態を含みます。
主要な症状は、赤みとかゆみに代表されます。炎症を抑えるため

# 通常はステロイドの外用剤を用います。
# かゆみのコントロールには主に内服薬が処方されます。

炎症が軽快してくると、保湿剤等を用いて皮膚のバリアを保護する治療が主体となることもあります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 自己判断で勝手に薬を塗ったりやめたりしない事
  • 完全に治りきるまで治療を継続する事
  • 短期間で改善しないからとドクターショッピングをしない事
  • 薬があっていないと思ったら、医師に必ず相談する事
  • 転医するときは、今までの治療法などを書いた紹介状をもらう事
  • ステロイドを使用している間は、定期的に診察を受ける事

手湿疹(主婦湿疹)

手の湿疹は、全身の湿疹の部分症状である場合もありますが、手だけにおこり慢性に経過する場合、原因を特定することが治療方針決定と同様に重要なポイントになります。
手の湿疹は基本的には頻繁に手と接触する物質によって起こるか、皮膚を保護するバリアの破綻が原因となることが多いのですが、中には長い間患者さんの生活歴を繰り返しお聞きすることによってようやく原因が浮かび上がってくるような難しいケースもあります。
治療の基本は原因の可能性がある物質を避け、炎症を抑え、バリアを保護することに尽きます。まずは診察を受けて下さい。

蚊にさされたようなかゆみの強い盛り上がる「膨疹」が急にでき、数時間で消えるのがじんましんの特徴です。この他肉眼的に場所の特定しにくいかゆみなども含め、主に内服薬で治療します。急性で症状が強い場合には点滴を行なったり、症状により入院が必要となることもあります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • アレルギーではない事も多いので、血液検査などは必ずしも有効ではありません
  • 早めに治療を開始しないと慢性化することがあります
  • 慢性化したものは治療が非常に長くかかります(年単位)
  • のみ薬があっていないと思ったら、医師に必ず相談する事
  • 転医するときは、今までの治療法などを書いた紹介状をもらう事
  • ステロイドを使用している間は、定期的に診察を受ける事

→ アレルギー科 のページも参照してください

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 同じ医師の下で長く治療を継続する事が最も大切です
  • アレルギーの血液検査などは必ずしも有効ではありません
  • 季節性があるので、悪くなる時期を把握しましょう
  • のみ薬があっていないと思ったら、医師に必ず相談する事
  • 転医するときは、今までの治療法などを書いた紹介状をもらう事
  • ステロイドを適切に使用するのが最も有効とされています

→ アレルギー科 のページも参照してください

水虫はありふれた皮膚病の一つですが、確定診断には白癬菌が患部に増殖している事を確認する必要があり、外見から判断するのは危険です。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 思い込みや自己判断で水虫薬を塗ると、診断がつきにくくなったり、市販薬の影響でかえって悪化する場合があります。
  • じくじく(浸軟)しているときに水虫薬を塗ると、皮膚が溶けて細菌感染を起こすことがあります。
  • 水虫と似たような症状はたくさんあるので、まず診断をつける事がもっとも大切です。
  • 治癒判定には顕微鏡検査を繰り返して白癬菌がいなくなったことを確認します。
  • 症状がおさまったからと早めに薬を中断すると、高率に再発します。
  • 爪水虫は基本的に内服で治療します。内服を続けるには血液検査が必要です。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 患部に触ると急速に周囲に広がることがあります。
  • 塗り薬よりも内服の方が効果が早く出ます。
  • かゆみが非常に強く出る事があります。ステロイド内服も考慮します。

ヘルペスウィルスには多くの人が子供の頃に感染していますので、ウィルスは体内に潜んでいます。
ストレスや疲労などで免疫が落ちると活動を開始し、特定の神経に沿って(帯状疱疹)または特定の場所(口唇、眼瞼、性器)で活動を開始します。
治療しなくても治る事がありますが、完全に治癒したわけではありません。また、重症化すると障害や痛みが長期間残ることがあります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 早期に治療を開始するほど重症化せず後遺症も残りにくいものです。
  • 塗り薬よりも内服の方が効果が早く出ます。
  • 重症の場合は点滴が必要なこともあります。
  • 皮膚症状が出る前に痛みやかゆみなどが出た場合、診断がつくのが遅れます。
  • 眼や鼻の近くに出た場合、角膜に障害が出る事があり、眼科受診が必要です。

自己免疫が関係するため治癒しにくく、非常に長期間の治療が必要です。
光、特に紫外線により症状が良くなる事が多く、光治療も効果があります。
特に治療しなくても自然に治る事がありますが、完全に治癒したわけではありません。
重症化すると症状が全身に及び、治療が難しくなります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 早期に治療を開始するほど重症化せず後遺症も残りにくいものです。
  • 通常は内服と外用の両方を組み合わせて治療します。
  • 中波紫外線療法など光治療が有効な場合があります。
  • 重症の場合免疫の働きを抑える生物学的製剤なども考慮されます。
  • 年単位の治療が必要となるため、通いやすい施設を受診すべきです。

次の項で述べる血管性浮腫が瞼に起こることもあります。
また化粧品などの使用による接触皮膚炎の起こりやすい場所でもあります。
サプリメントによる薬疹や花粉症など気づきにくい原因である事もあります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • まず原因となりそうなものの使用をすべて中止します。
  • 直接瞼に使用するものでなくても原因となることがあります。
  • 皮膚炎だけでなく結膜炎や眼球そのものに炎症が起こることもあります。
  • 視力低下を起こさないためにも眼科と連携をとって治療します。
  • 原因が特定できないと繰り返すことがあります。

タコ・魚の目(鶏眼)、イボ(疣贅)などの手足のトラブル

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 市販のイボころりやスピール膏などを貼って来ないようにして下さい。
  • 皮膚の角質を丁寧に削るだけで改善する場合もあります。
  • ウィルス性のイボは通常液体地租で治療します。
  • 繰り返し治療が必要で、間隔が空くと再発することがあります。
  • 足の場合は靴の選び方が重要になります。

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 非常に稀ですが悪性のこともあるのできちんと診察を受けましょう。
  • 痛みがあったり腫れている場合は抗生物質の内服が必要です。
  • 重症化している場合手術を勧めることがあります。
  • 爪の一部を切り取るか削ると改善することがあります。
  • 足の場合は靴の選び方が重要になります。
  • ワイヤーによる矯正は行なっていません。

病的脱毛、円形脱毛症

治療上大切な事は以下の通りです。

  • 自己免疫が関係している場合はステロイド治療が有効です。
  • 刺激によって発毛を促進できることがあります。
  • 皮膚炎が原因となっている場合は、まずその治療を行ないます。
  • 紫外線治療が有効な場合があります。
  • 一度脱毛するとはえ揃うのに時間がかかります。

AGA(男性型脱毛症)

→ AGA(男性型脱毛症)はこちらを参照

治療法は原則的に体や顔の皮膚炎とほぼ同じですが、耳の特性上治りにくいことがあります。

耳(外耳、耳介)は顔の両側にあって頭髪に覆われている場合もあり、頭の両側に突き出しているという位置と形の特性から、

  • 日光の紫外線による皮膚炎(急性の日焼けや慢性の皮膚の変化)が起こりやすい場所です。
  • 髪につける整髪料やシャンプーなどによる慢性の皮膚炎が起こりやすい場所です。
  • 毛染めの染料などによるかぶれが起こりやすい場所です。頭皮に症状があまりなく、生え際や耳だけがかぶれることもあります。
  • メガネやマスクのゴムなど耳にかけるものの素材によるかぶれが起こりやすい場所です。
  • イアリングやピアスなど耳につける装身具によるかぶれやトラブルの多い場所です。金属アレルギーのこともあれば、キャッチの締めすぎなどによる場合もあります。
  • 花粉症などによる季節的な皮膚炎が、特に外耳道(耳のあな)に生じることがあります。
  • 頭皮と連続して起こる皮膚炎や感染症が耳に及ぶことがあります。
  • 耳の水虫は意外に気づかないものです。痒くないこともあります。
  • 耳かきなどの刺激や細かい傷に起因する外耳道の皮膚炎でかゆみを生じることがあります。
  • 耳にヘルペスや帯状疱疹ができることがあります。

耳たぶがピアスやイアリングでかぶれて赤くなり、じくじくしてきても、金属アレルギーとは限りません。
ピアスを装着するときのちょっとした注意点や習慣を守るだけで、問題なくピアスをつけ続けることが可能な場合もあります。まずは診察を受けてみてください。

チャームアップピアッシングのページを合わせてご覧ください

耳の悩みと治療のページを合わせてご覧ください

<以下編集中>