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アファーム
〜 Affirm 〜

Affirm Laser

大江橋クリニックの希少な美容レーザー
アファームについて解説したページです


1440nmの赤外線レーザーをCynosure社のCAPテクノロジーによって1照射あたり1200個のスポットに分けて肌に照射する、アンチエイジングに特化したレーザー機器です。紫外線によって光老化した皮膚を効率的に入れ替えるため、効果の範囲を深さ300μmに絞り込み、フラクセルのような痛みや長く残る赤みといった副作用を軽減させました。シワやたるみを減少させはりのある肌に戻します。当院ではほかのレーザーと組み合わせることでより効果を高める治療も行っています。

Cynosure Affirm
Cynosure Cynosure
Cynosure

アファームのハンドピースには写真上左のようなチップを取り付けて使用しますが、チップの先端は右上写真のように細かい凸レンズを並べたようになっています。(左: 拡大写真)
この昆虫の複眼のような一つ一つの凸レンズが、皮膚の表面のやや下に焦点を結んでコラーゲンを加熱します。加熱変成したコラーゲンは壊れて新しく作られたコラーゲンに置き換わっていきますが、その間の破壊されなかったコラーゲンも温和な加熱によって分子の高次構造が変化し、その結びつき方が変わっていきます。

Affirm(アファーム)を実際に治療に用いている医療施設は全国で数カ所(2ヶ所?)だけのようです。同等の機能を持つレーザー機器は現在のところ(国内だけでなく世界的にも)他にありません。
米国Cynosure社の製品ですが日本法人であるサイノシュアー株式会社を通じて輸入したものを使用しています。国内での承認機器ではありません。光老化で変性したコラーゲンを加熱により分解促進し、皮膚の再生を促すアンチエイジング機器です。フラクショナルレーザーの一種として国内外で一時は頻用されましたが、ハンドピースに取り付けるレンズや修理部品の供給停止によりほとんどの施設で使用を停止したようです。
大江橋クリニックでは、交換用レンズを豊富に所持しており治療を継続しています。構造上重大な事故は起こりにくく報告もありませんが、厚生労働省の指針に従い「なお情報が不足し、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります」と書いておくことにします。
なお未承認機器の使用に関しては下記のサイトを情報提供するとういう規定があるため、指示通りリンクを設けておきます。(リンク切れ等に関しては当クリニックでは関知しておりません)
    個人輸入において注意すべき医薬品等について

アファームは、同じようなフラクショナル・レーザーである「フラクセル」よりダウンタイムが少なく、痛くない、ということが下の図からわかります。アファーム照射による熱変成(コラーゲンが赤く染まっている部分)が表面から0..3ミリの深さまでに限局しているのに対し、フラクセル(1550nm)では深いところまで熱が及んでいます。紫外線による光老化などは、真皮の浅いところに起こるので、深い治療はそれほど効果的ではなく、痛みを増すだけなのです。

フラクショナルレーザーは深く入るほどよく効く、という考えで、深くまでエネルギーが到達する波長が選択される傾向にありますが、確立された根拠のあるものではありません、

Cynergy

※下の写真はサイノシュアー社の提供によるものです。大江橋クリニックでPhotoshopを使って加工して作った凹凸を強調した画面を重ねてみました。
マウスカーソルを載せると、皺の状態がよくわかります。

症例

アファームには、アファーム・マルチプレックスという機種がありました。1440nmに加えて1320nmの波長も照射できるようになっていました。(過去形で書くのは、現在は国内外のどこでも使われていないからです。)
1320nmは真皮への吸収が少なく、そのためより深くまでレーザー光が到達するのですが、それではアファームが当初「フラクセルでは深達度が深すぎる」との批判のもとに、浅い部分に限って治療する機器として登場した経緯に矛盾した物でした。当クリニックでは、深達性の高いレーザーとしてシナジーなどのロングパルスNd:YAGレーザーを用いており、アファーム・マルチプレックスは導入しませんでした。またIPLハンドピースを使用できるようになっていましたが、大江橋クリニックの治療ラインの中では使い道がなく、導入しませんでした。

Affirmmultiplex Cynergy

治療費については美容治療の料金表を参照してください。
現在アファームの治療は新規受け入れを停止しています。

アファームについては現在ご予約のお取り扱いを中止しております。
再開時期は未定です。

サイノシュアー社(Cynosure)のアファーム(Affirm)はフラクショナルレーザーの一種で、1440nmの赤外線レーザーをCAPテクノロジーによって1照射あたり1200個のスポットに分けて肌に照射する、アンチエイジングに特化したレーザー機器です。
紫外線によって光老化した皮膚を効率的に入れ替えるため、効果の範囲を深さ300μmに絞り込み、フラクセルのような痛みや長く残る赤みといった副作用を軽減させ、シワやたるみを穏やかに減少させはりのある肌に戻す効果があります。微細な傷跡の凸凹を減少させる効果も認められ、色々と使い勝手の良いレーザーです。
しかし、発売から15年以上経過し、修理部品や治療用チップの供給がなくなったため、何かトラブルがあり修理不能となればその時点で機械の寿命が尽き、廃棄される運命です。なぜそんな古い機械を使い続けているかというと、これに変わる後継機がサイノシュアー社を含めどこからも発売されないからです。確かにフラクショナルレーザーという分類に入るレーザーは数えきれないくらいいろいろな機種が発売されていますが、大江橋クリニックが志向する穏やかで確実な治療には向いていないようです。
現在も国内で稼働しているアファームは、メーカーの調査ではわずか2台とか。大江橋クリニックでは、これからも大切な患者さんに限って注意深く使用していきたいと思っています。