指と爪の治療
陥入爪・巻き爪
軽症のものと、感染を繰り返し大きな肉芽ができたもの、捲き方が強く爪の中央が浮き上がったりチューブ状になったもの、爪が肥厚して左右に湾曲したものなどの重症な場合とは治療法が異なります。
長時間歩いたり、急に長距離を走ったりなどの原因で、爪の角が指の皮膚に食い込んだだけの場合は、食い込んだ部分の爪を切除するだけで治ることがあります。(爪甲除去術 保険適応 局所麻酔が必要です)
爪の変形が進んでいる場合、手術で食い込んだ爪の爪母の部分まで確実に除去する(陥入爪手術 簡単なもの)だけでなく、フェノールで爪の外側の基部を腐食させる方法(陥入爪手術 複雑なもの)などが行われます。
肉芽が大きく成長したものは、液体窒素による凍結(保険適応)で取り除く場合があります。慢性化したものはこの処置を何度かくり返して行なう場合もあります。再発する場合は手術で切除することもあります。
高度な巻き爪は、一度爪を抜いて爪の床に当たる骨を平らに形成する方法で、正常に近い形に戻すことができます。
この方法は非常に有効ですが、足の親指の場合、しばらく痛みがあり歩きづらい期間が2週間程度続きます。
通常は入院で行うべき手術のため、大江橋クリニックでは行っていません。
いずれの方法でも、きちんと治療すれば永続的な効果を得ることができます。
最近はワイヤーによる矯正が流行していますが、大江橋クリニックでは行っていません。費用対効果に疑問があることと、さまざまなフットケアサロン等でも行われている簡便な治療であるため、当クリニックで行う意義が少ないと考えているためです。
軽症であれば、皮膚科的、整形外科的な方法(テーピングや装具など)で改善することもできます。巻き爪が発生する原理をよく理解していただき、歩き方に応じた、足にきちんとフィットする靴を選ぶ事が大切です。靴の選び方や再発防止などに関しては、診察時間内に説明しています。
陥入爪手術 保険適応の3割負担として
指1本あたり 爪床爪母の形成を伴う複雑なもので 10,000円程度の手術です
注意事項:
この手術は通常手術室で行ないます。平日午後からの手術で、術前の血液検査と予約が必要です。
時間は消毒、麻酔、術後の処置等を含め1時間程度見ておいてください。