こんなこともしています 顔の筋肉トレーニング
コロナウイルスが蔓延し外出にも気を遣うこの頃ですが、それでも走る人とすれ違わない日はありません。身体の筋トレもとても大事ですが、表情筋の筋トレも、相手の気持ちをくみ取りながら他人と共存する社会で生きていくためには、不可欠な要因です。
顔はコミュニケーションの成立に不可欠なツールです
顔は、円滑に世間を行き来するための、パスポートの様な働きをするものだとは、よく言われています。
ちょっとした眉の動き、目の色、ちょっとした唇の傾きなどを総合して、つまりちょっとした表情筋の動きで他人の真意を読み、コミュニケーションを取っています。
昨今、これらの必要性が再認識されています。
インターネットの普及により、面と向かって人付き合いをしなくても良くなった代わり、モニターやスマホ越しに撮影された人の顔から微妙な表情を読んだりしなければならなくなり、かえって表情筋を使っての感情を表すさじ加減が分からなくなってきたのだと思います。
表情筋のちょっとした動きをうまく表現できなくなる、あるいは読み取れなくなると、とたんにコミュニケーションが成立し難くなります。
予約制のスキンケア診察では、表情筋の動かし方やトレーニングの仕方をお話ししています。
こんなことをしています お手入れの仕方を学びます
「お肌に優しいタッチでゆっくりとスキンケアをすること」
今では当たり前になったこのスキンケア方法は、その効果を裏付けるこんな論文が発表されています。
1999年、手のひらや足の裏以外有毛部の皮膚に特有の触覚を伝える無髄線維が発見されたと海外の論文で報告がありました。
当時は、スキンケアに対する考えがまだ普及しておらず、ニキビ=洗い足りないなどと、外来診察で実際に指導をしているところが、多くあった時代でした。
要約すると、この線維は興奮閾値が低いので明らかに触覚に属する線維で、温痛覚とは区別され、他の触受容体とは違い、伝達速度が非常に遅いことが特徴です。
また、この線維の情報は他の無髄線維と同様に脊髄後角第Ⅰ層のニューロンに投影されます。
投射先から推測すると、どうやら情動に関係するのではないかと考えられます。
ひらたくお話しすると、「お肌に優しいゆっくりした刺激を与えると、受容体が興奮してリラックスや快感効果を生み出すのです。」
その上、優しいタッチは、お肌を痛めることがありません。2重に効果的ですね。
スキンケア診察は、顔の洗い方から、保湿の仕方、女性ならファンデーションの付け方までを、つきっきりでお話できる診察です。
1時間の診察枠をもうけてあります。
口頭でお伝えしても、なかなか実技に結びつけるのは難しいことです。
皆さんも、体育の実技は得意でも、総論では苦労した経験はありませんか?
顔の洗い方は、お母様から子供の頃におしえていただいたっきりで、何十年も経つうちに、自己流になってしまうことが多いのです。
保湿しても潤わない、すぐ赤くなるなどのご相談に最適です。
あなたの「普通」は、他の人にとっては「普通ではない」のかもしれません。
「お手入れ」というだけあって、お肌のコンディションが崩れないようにするには、毎日のスキンケアがとても大切です。
なかでも「手」の使い方が実は一番大事なことなのです。