刺青(tattoo)除去は基本的にはレーザーで治療すべきと考えています
大江橋クリニックではTattooのレーザー治療は行なっていません
刺青(tattoo)はレーザー治療を繰り返すことで薄くなりますが、
色によってはレーザーが効かないこともあり、傷になることもあります。
カラーインクなどを使ったものはレーザー光に対する反応が乏しいことが多く、
金属粒子などを含む色素の場合は、金属が酸化して黒く変色するなどの予期せぬ結果も招きます。
また、通常長期間(数年)の治療を要します。
このため、最初から切除を希望される方がいますが、
当院ではまず数回のレーザー治療を行ってみるべきだと考えております。
それは、傷跡を残さずに除去できる可能性があるからです。
切除や皮膚削りなどの方法では、どんなに慎重に手術を行なったとしても必ず消えない傷が残ります。
レーザー治療は確かに時間も費用もかかりますが、墨の線彫りなどや薄い色の場合は
完全に分からなくなるほどきれいに消せる場合があります。
たとえ完璧でなくとも、部分的に消えただけでも切除範囲が大幅に減らせることもあります。
切り取る前に、1回でもよいですからレーザー治療を行なってみてください。
刺青除去には色によって数種類のレーザーを使い分けるようになってきました。
最近ではピコレーザーを使用する方が瘢痕が少ないと言われています。
それでもという方のための刺青(tattoo)切除
- 必ずTattooのあった場所にある程度の傷跡が残ること、
- 傷をきれいに治すためには長期間のテーピングや運動制限などが必要となること、
- 大きなものは数回の分割切除が必要になること、
- そもそも切除不可能な大きさや部位があること
を十分ご納得いただいた上で切除手術を行いますが、
この場合、健康保険の対象にはならず自費治療となります。
大きなものは一度では治せません。
複数回の手術が必要になる場合は、2回目以降も同程度の費用がかかります。
※ 現在、特別な場合を除き受け入れを停止しています。
通院中の患者さんにご相談を受けた場合等は検討させていただく場合があります。
1回で切除できる範囲のめやす
当院には入院設備がないため、局所麻酔で行なえる範囲の手術になります。
局所麻酔に使用する麻酔薬は、極量(1回に使用できる最大量)があり、それを超えると中毒症状が出る場合があります。
また極量以下であっても、患者さんの体重(麻酔薬は脂肪組織に吸収され一時的に蓄積するため)や体調によって、使用量を控えざるを得ない場合があります。
患者さんの痛みに対する感受性によっては、一部分に使用する麻酔薬の量が増えたり、あるいは麻酔の濃度を濃くしたり(2倍の濃さになれば使用量は半分にしなければなりません)、時間を置いて使用したりする場合が出てきます。
麻酔薬の効いている時間内に手術を終えないと追加の注射が必要になりますから、手術しにくい部位で時間がかかる場合は安全圏を見込む必要があります。
このような理由から、当院では1回の切除範囲は面積でいえば最大はがきサイズ程度(ただし無理なく縫い寄せられる幅であること)、長さでいえば20センチ程度、部位でいえばワンポイント的な大きさで2カ所程度を一応の限度と考えています。
切除した部分の傷が治癒して赤みも目立たなくなるまでには通常3ヶ月〜半年程度かかります。近接した部位、連続した部位に関しては、傷が落ち着いて周辺の皮膚がある程度伸びてくる3ヶ月〜半年程度で次回の手術が行なえると考えています。
もちろんその患者さんの皮膚の厚さや性状、部位によって傷の治り方はそれぞれ異なるため、通院していただきながら次回の可能性を探る形になります。
このような場合、1回では切り取れません
※ イメージ写真pl2であり、患者さんの写真ではありません